決勝日は晴れ間がのぞいたかと思うと土砂降りとなる不安定な天候となった。ウォーミングラップ中に予選2番手の山田誓己が転倒するアクシデントが発生。コースに復帰するも最後尾からのスタートとなってしまう。ウエット宣言により2周減算の18周による決勝レースがスタート。
ホールショットはポールポジションの大久保光が奪う。予選6番手の水野涼が2番手にジャンプアップ。大久保はホールショットを奪ったものの岩戸亮介、古市右京にかわされて4番手に後退。水野がトップを奪いそのままペースアップ、2番手岩戸に0.768秒の差をつけてオープニングラップを終える。雨が得意という水野はその後も1分42秒台でラップを続け5周目には岩戸に約3秒の差をつける。4周目、大久保が転倒して戦線を離脱、予選12番手スタートの宇井陽一が3番手にまで浮上、その勢いで岩戸をパス、5周目に2番手にまで順位を上げる。最後尾からスタートした山田は5周目に11番手にまで浮上してくる。
予選18番手だった菊池寛幸が徐々に順位を上げ、8周目には3番手まで順位を上げて2番手宇井と激しい2位争いを演じる。しかしその菊池が10周目のS字コーナーで転倒を喫してしまう。レース折り返しを過ぎた11周目の順位は、トップ水野、約7秒後方に2番手宇井、3番手岩戸、4番手鳥羽海渡、山田が5番手まで順位を上げてきた。その山田が前を行く鳥羽と激しい5番手争いを展開する。しかし14周目以降山田のペースが思うように上がらず逆に背後から北見剣、小室旭に迫られて団子状態となる。そこに徳留真紀が加わり4台によるバトルを展開するが山田が徐々に後退、16周目には9番手まで下がってしまう。
残り3周を切った16周目、鳥羽が岩戸をかわして3番手浮上して表彰台圏内に進出、前を走る宇井の約1秒背後にまで迫る。水野はオープニングラップでトップに浮上してから一度もトップの座を明け渡すことなく約6秒の差をつけてトップチェッカー!全日本ロードレース初優勝を飾った。4位を走っていた岩戸がファイナルラップに転倒を喫してしまい15位でフィニッシュ。2位宇井、3位鳥羽、4位小室、5位徳留、6位作本輝介、7位北見、8位山田、9位伊達悠太、10位中山翔太のオーダーとなった。 |