120マイル、スポーツランドSUGOを52周というセミ耐久で行われたシリーズ第5戦。セミ耐久となり4年目となった決勝日は、梅雨寒だった金曜、土曜とは打って変わり、朝から強い日差しが降り注ぎ、気温、路面温度共に上昇した。
ル・マン式スタートで始まった決勝レース。好スタートを見せたのは、3番手グリッドの津田拓也で、真っ先に1コーナーに入って行く。これに2番手グリッドの渡辺一樹、8番手グリッドから、いつもながらのスタートダッシュを見せた加賀山就臣と続き、ポールポジションの中須賀克行は、やや出遅れ4番手につけた。以下、山口辰也、柳川明、高橋巧、野左根航汰、今野由寛と続いて行く。オープニングラップは、そのまま津田が制すが、中須賀が2番手に上がり、渡辺、加賀山、山口、柳川と続いて行く。津田の背後をマークする中須賀は、馬の背コーナーで前に出てトップに浮上。マージンを取りながらも安定した走りで1分27秒台から28秒台ハイペースで周回。4周目に2番手に上がった渡辺が必死に追うが、その差は開く一方だった。中須賀は、トップ独走となると15周目にファステストラップとなる1分27秒183をマーク。その座を確固たるものとして行く。2番手の渡辺も単独走行となっていたが、3番手争いは、津田をかわした柳川と野左根が接近戦を展開。ヨシムラのピット作業の早さに自信があったと言う津田は、無理せず5番手を走っていた。その後方に山口が単独でつけ、加賀山と秋吉、そして高橋巧がバトルを繰り広げていた。20周目には、秋吉が加賀山をかわし7番手に浮上。これに高橋も続き、8番手に上がり、加賀山は2つポジションを落としてしまう。
その後、トップチームで真っ先にピットインをしたのはTeam GREENの柳川明。加賀山、秋吉などもピットに入りタイヤ交換とガスチャージを行う。山口は、ピット作業に時間がかかってしまいポジションを落としてしまう。ピット作業のタイミングで順位に変動があったが、トップを行く中須賀は、その座を譲らず、チームも確実なピット作業でコースに戻し、何と8位以下を周回遅れにする速さで圧巻の10連勝を飾った。
2位に24秒844差で渡辺、3位に津田が入り3戦連続の表彰台。以下、柳川、野左根、高橋、山口と続いた。 |