前戦で圧倒的な速さを見せ、今大会の予選でもコースレコードを大幅に更新してポールポジションを獲得した高橋裕紀に注目が集まる。気温27℃、路面温度45℃のコンディションの中でJ-GP2クラスの決勝がスタート! ホールショットは高橋が奪い、以下、浦本修充、生形秀之、井筒仁康、岩田悟、渡辺一馬と続いて行く。スタート直後から飛ばす高橋は、オープニングラップで2番手に約1秒の差をつけて先行する。今回も高橋が逃げる展開かと思われたが、2周目には、浦本が背後に迫りV字コーナーで高橋のインを突きトップに浮上! しかし、ヘアピンで高橋がすかさず抜き返す。レース序盤でトップグループから渡辺が遅れ始め、背後に予選11番手からジャンプアップしたデチャ・クライサーが忍びよる。高橋と浦本はV字コーナーとヘアピンで一進一退の攻防を繰り返していたが6周目のS字コーナーで浦本が高橋をパス、その後も高橋を抑えて浦本がレースをコントロールした。先頭集団は浦本、高橋、生形、井筒の4台。その後方ではデチャが渡辺との差をコンマ1秒まで詰めて来ていた。 上位陣に順位の変動がないままにレース折り返しを迎え、終盤に入っていく。浦本は14周目に1分53秒400の自己ベストタイムで高橋を引き離そうとするが高橋もペースを上げてその差は広がらない。浦本、高橋のバトルに生形も反応して16周目に1分53分338という、このレースファステストラップをマークしてペースアップするが、井筒は遅れて単独4番手走行となる。その16周目の90度コーナーへの進入でバランスを崩した浦本が痛恨のコースオフ、3番手でコース復帰にしてファイナルラップを迎える。トップに立った高橋だが背後から生形が迫る。生形は5コーナー、ヘアピンで勝負を仕掛けるが高橋をパスすることはできない。そしてコースオフした浦本の背後には井筒が迫る。ラストラップ、勝負はダウンヒルストレートから90度コーナーへの突っ込みとなる。しかし、生形は高橋を抜けずにそのままチェッカー。高橋が開幕2連勝を達成した。生形は2位でゴール。そして3位表彰台争いはホームストレート上で決着がついた。井筒が僅か100分の6秒差で浦本をかわして3位表彰台を獲得した。浦本は悔しい4位。そして渡辺とデチャの5位争いもファイナルラップでデチャが前に出て勝負がついた。渡辺は6位、7位に小山知良、8位に岩田悟、9位に大木崇行、10位に長島哲太が入った。