ST600クラスも土曜日の天候不良で日曜日の朝に公式予選が行われた。ウエットコンディションの中、ポールポジションを獲得したのは岡本裕生。國峰啄磨、名越哲平、杉山優輝、星野知也、奥田教介と続いた。 13周で争われたST600クラス。路面は、ほぼドライコンディションとなったが、空からはポツポツと雨が落ちてくる難しいコンディションの中、レースはスタートが切られた。 好スタートを切ったのは、フロントロウイン側の名越。ホールショットを奪い、國峰、岡本、星野、杉山と続いて行く。その直後の第1ヘアピンでは、名越がインにつけず、國峰と岡本が前に出て行く。トップに立った國峰は、オープニングラップから積極的に飛ばし2番手以下を引き離して行く。國峰がトップでホームストレートに戻り、岡本、名越、星野、杉山、奥田と続き、7番手には、19番手グリッドスタートのハジ・アマッド・ユディスティラがポジションを上げてきていた。2周目の1コーナーでは、健闘していた杉山が無念の転倒。早くも戦列を離れてしまう。一方、ユディスティラの勢いは止まらず、2周目には、3番手に上がってくると、4周目に2番手に浮上。トップを行く國峰を追うかと思われたが、國峰も気合いの入った走りを見せユディスティラの接近を許さない。逆にユディスティラの背後に名越と奥田が迫り、三つ巴の2位争いを繰り広げる。 トップを独走する國峰は、安定した走りを見せ、2位を8秒以上引き離す圧勝でST600クラス初優勝を飾った。2位争いは、名越が12周目にユディスティラの前に出るが、ラストラップに再びユディスティラが名越を抜き返し決着。ユディスティラ、名越、奥田の順でチェッカーフラッグを受けた。5位に星野、6位に和田留佳、7位に前田恵助、8位に山元聖、9位に亀井雄大と続き、岡本は10位となった。 暫定ポイントランキングは、前田が83ポイントでトップをキープ。國峰が79ポイントに伸ばし2番手、星野が75ポイント、岡本が72ポイントという順でシーズン前半を終了した。