5月13日(土) 公式予選 天候:雨 コース:ウェット 気温:11.5度 ※各日とも15時現在
●会場:宮城県 SUGOインターナショナルレーシングコース(1周3,737.5m) ●観客:土曜日:1,800人 日曜日:3,300人
土曜日のスケジュールが霧のため中止となったため、決勝日朝に公式予選が行われたJ-GP2クラス。朝から冷たい霧雨が降り、このレースウイークで初めてとなるウエットコンディションでのタイムアタックとなった。セッション時間は僅か20分。その中で、マシンセットの確認とタイム出しをしなければならない。セッション終盤にタイムを伸ばしてきたのは、岩戸亮介だった。岩戸は、昨年もST600クラスでポールポジションを獲得しており、SUGOを得意としている。J-GP2クラス1年目ながら2戦目でポールポジション獲得の快挙だった。2番手に生形秀之、3番手に関口太郎と続き、4番手に開幕戦でダブルウインを飾った水野涼が着けた。水野は、鈴鹿2&4レースに鈴鹿8耐トライアウトを兼ねて参戦する予定だったが、レース前週に行われたテストで転倒。背中を圧迫骨折する重傷を負い、今回も走ってみて参戦するかどうか決めるという状況だった。以下、石塚健、榎戸育寛、伊藤勇樹、井筒仁康、中村修一郎、徳留真紀、大木崇行と続いた。 18周で行われた決勝レース。好スタートを見せたのはフロントロウイン側サードグリッドの関口太郎。ホールショットを奪い、生形、岩戸、水野と続いて行く。直後の4コーナーでは、生形が関口のインに入りトップに浮上。S字コーナーを立ち上がりハイポイントコーナーに差し掛かる頃には、トップ4が早くも5番手以下を引き離して行く。スタート直後の1コーナーでは、榎戸が転倒。この転倒を避けるためアクセルを緩めた徳留真紀が最後尾に。さらにS字立ち上がりでは、伊藤が転倒。早くも戦列を離れる結果となってしまう。 オープニングラップは、生形が制し、関口、水野と続くが、岩戸がやや遅れてしまう。2周目のSPインコーナーで水野が関口のインを突き2番手に浮上。そのままトップ争いは、小康状態のまま周回を重ねて行くが、8周目に水野が動く。シケインの進入で生形のインを突いた水野がトップに浮上するとレースをリードして行く。トップグループは、水野、生形、関口が形成。少し遅れて岩戸が単独4番手につけ、さらに後方に井筒、ケミン・クボ、大木が5番手争いを繰り広げていたが、大木が9周目のハイポイントコーナー、ケミンが11周目のSPインコーナーで転倒し脱落。井筒は単独5番手となる。 トップ争いは、水野がペースを上げ、これに生形がついて行けない。さらに4番手の岩戸もペースを上げ、トップ争いに迫ろうとしていた。これを見た関口は、16周目のシケイン進入で生形をかわし2番手に上がると水野を追う。そして17周目に、このレースのファステストラップをマークし、水野のテールに迫るとファイナルラップを迎える。トップを走る水野は、最終ラップに自己ベストをマークする走りで、関口に仕掛けるスキを与えず、そのままトップでチェッカー。満身創痍ながら見事3連勝を飾った。2位に関口、3位に生形、4位に岩戸と続いてチェッカーフラッグを受けた。井筒が5位、追い上げを見せた中本翔が6位、徳留が7位、8位に三原壮紫、9位に転倒後再スタートした石塚が入り、10位に中本郡と続いた。