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写真&レポート
 
 いよいよ全日本エンデューロ選手権もこの日高2デイズエンデューロで後半戦に入ることになる。奇しくもHTDEはこの大会で第30回を迎えた。例年とは違った趣向として、クロステストをオーロラビジョンで中継をしたり、ストライダーの試乗コースを設定したりと、観客誘致への意気込みがみられる会場。前日は、ころころとかわる天候で、山の中はかなり水分を含んでいる模様。朝はキリっと寒いほどだが、昼になれば秋の過ごしやすさが顔を出す。
 全面マディとは言わずとも、ところどころ谷地が出現するようなコンディションであった。また、多くのライダーがタイム設定に難しさを感じる大会となった。なんせ、IAライダーですら1周目で遅着してしまうほど。しかし、一様に会場では「厳しいのはダートの難しい部分でしかなく、舗装路で飛ばすようなことにはならないようになっているので、むしろオンタイムの難しさを楽しめた」との意見が非常に多かった。
 この数年、鈴木健二はストリートリーガル前提のレースでは、好んでWR250Rを使用してきたが、この日高には釘村忠がCRF250Rを持ち込むことに呼応してWR250Fにライド。年式は古いものの、戦闘力にまさるエンデューロレーサーをチョイスした。
 鈴木は「乗れたことは乗れたけど、早着で1分、遅着で2分で計3分ペナルティをもらっちゃってるからね」とコメントしているが、暫定リザルトでは1周目のTC1-2区間の遅着に関しては渋滞が起きたことによりIA、IB、Nクラスにおいてキャンセルとなっている。早着のリザルトを加味しなくとも、釘村忠と鈴木は10秒差で釘村の勝利だが、辛勝の感はぬぐえないところだ。釘村はテスト4つ、鈴木はテスト2つで1番時計という結果。
 釘村は「自分的にはあんまり、乗れてなくてどうしようかと思いましたが、それでも後半はペースも上がり良く走る事が出来ました! やっと優勝することができ嬉しいのですが、健二さんはメインで使用しているYZ250じゃないので…。YZ250なら負けてましたね。また明日は新しいラウンドですから、気を引き締めて走りたいと思います! 今回、準備をしていただいたチームやメカニックの肥後さん、オープンエリアの中島さん、モンドモトの市川さん、スポンサーの皆様には本当に感謝します!」とのこと。
 3番手は内山裕太郎で、4番手は太田真成。この2戦好調の渡會修也は8位に甘んじた。IBは柳原博一が優勝、2位に菅原勇太郎。若手の注目株、小菅泰輝は6つのテスト中5つで1番時計をあげておりタイムでは圧倒的に優勝、IAで8番手に食い込むタイムが、ペナルティ3分が響いて4位にとどまっている。ナショナルは、初のJECというJNCCのトップライダー真田治がクラスを圧倒して優勝。2位には、今年ISDEに参戦するという目標から実力を伸ばしている大和芳隆が入った。ウーマンズは福田雅美が圧勝。
 

黄金に輝くグラストラックは日高だけの特権

優勝の釘村忠

早着のペナルティが響いた鈴木健二

ところどころ、難所が発生した

町牧の最高なトレイル

これこそ日高というべきロケーション

前日の雨で、かなり難しいコンディション

釘村忠は、タイヤ交換も念入りに練習済

惜敗、鈴木健二


 
 日高2デイズエンデューロ、2日目。日をまたぐレース特有の、段々と路面が荒れてくる難しさは、この日高でも同じこと。ルートは1日目にくらべて44kmから41kmへ、難しい部分をだいぶカットしており、またタイム設定もCで余裕を持ったものとなったため、完走はしやすくなった。
 しかし、特にハイスピードのエンデューロテストでタイムを狙っていくのはとても難しい状態になってしまう。ブレーキングギャップは大きくなり、特に長い下りでは前転しそうになってしまうほどのものも出現した。
 DAY1のIAクラス優勝者である釘村忠は、朝一のスタートでエンジンがかからず、20mラインルール(エンジンの力で20mを越えなくてはいけない。コールドスタートに対するメンテナンス力が問われる)にひっかかり、20秒のペナルティ。釘村は「バイク自体は調子がよかったですし、今日は特に乗れてたので、ペナルティ分も詰めれるのではないかと思っていました。(鈴木)健二さんのほうは乗れてないって言ってましたしね」と言う。事実、釘村はファイナルクロスまでは鈴木よりも上でフィニッシュ。
 ファイナルクロスでは、まさかの失態。ここでも釘村のバイクがエンジンかからず、スタートラインにマシンを並べることがかなわなかった。これによりペナルティとして、釘村はIA/IBヒートの最後尾ライダーと同じタイム+30秒が加算されることになってしまう。ファイナルクロスは、永木雄二のホールショットから、鈴木がしかけてレースリーダーに。鈴木は余裕の圧勝、2位に永木。3番手は内山裕太郎、太田真成、吉川和宏が争う形だったが、太田がこれを制した。
 結果的に、DAY2の成績としては釘村はペナルティが多く加算されたものの、3番手と14秒差首の皮一枚で2位にとどまった。3位は太田、4位内山とはわずか16秒と僅差である。
 鈴木は「今回用意が間に合ったWR250Fは07モデルで、調子も悪くて、手こずりました。正直ストリートリーガルのWR250FとCRF250Rでは、かなり差がある。その上でのこの結果ですから、今のところ(釘村)タダシとは同格と思っています。SUGOもおもしろくなるんじゃないですかね」とコメント。釘村は「5位くらいまで落ちると思ってたし、そうなったら今シーズンのチャンピオンは無理だと思ってたので、ホッとしたところです。ある意味で良い勉強になりました。次のSUGOまでマシンもしっかり直して出直すつもりです」とのこと。実はフィニッシュ時にも整備をしすぎて20秒タイムオーバーをしており、まさに際々。しかし、釘村はSUGOで両日1位をとれば、自力タイトルが可能なスタンディングとなった。
 IBは、ルーキーの小菅泰輝がシーズン開始してからスピードはあるものの、どこかで大きなミスをして1位を逃してきたが、ついに初優勝。小菅は「転ばないように、ルートでも体力は使いすぎないように走った結果ですか。昨日は脳みそが足りなかったですよね…。今回はタイムチェックで計算ミスした以外はなかったんですよ。いつも親父(IAの小菅浩司)を意識していますが、今回は勝てなかった、悔しいです。SUGOでは勝ちたい!」とコメント。ナショナルでは、「オンタイムに初めて出ました」という真田治がDAY1に引き続き優勝を遂げた。ウーマンズは、福田雅美が圧勝。
 

朝のきりっとした光の中

日高の美しい朝

鈴木健二


最後の林間ルートを走ってくる内山裕太郎、鈴木健二

恒例となっている、
ファイナルクロス前のヴィンテージモトクロス

釘村忠

鈴木健二

ファイナルクロスは、ギャラリーにも大好評だ

エンデューロライダーとしてのしぶとさが光った鈴木