Facebook Twitter
レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモト
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモト
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS , 動画配信
国内競技規則書
FIM規則(和訳)
公認車両
公認部品・用品
マウスガードについて
委員会レポート
アンチドーピング
熱中症を予防しよう
全日本選手権シリーズランキング
エンジョイ!!バイクレース
 

写真&レポート

2018全日本エンデューロ選手権シリーズ第4戦DAY1
SUGO 2DAYSエンデューロ DAY1レポート

2018年の全日本エンデューロ選手権もいよいよ最終戦、SUGO2デイズエンデューロを迎えた。各クラス、ランキング争いが熾烈さを増していく中、最終戦ということもあっていつものメンバーとは違った実力者が参戦している。1人目は、JNCCで今季チャンピオンに輝いた渡辺学。過去、ヤマハのモトクロスファクトリーライダーであった。2人目は、すでにSUGOのスポット参戦がおなじみになっているTeam TARGETの横澤拓夢(現役モトクロスIA)だ。

IA 渡辺がレースを「支配」、魅せるためのタイムに17チャンピオンが翻弄される

北海道の地震の影響で、第4-5ラウンド日高を自粛したライダーも多かったIAクラス。17チャンピオン釘村忠や、鳴り物入りでフルシーズン参戦をしている田中教世らがこれにあたる。SUGO前の状況としては、タイトルの目があるのは前橋孝洋、そして鈴木健二の2名。鈴木は日高でのDNFが響き、前橋に7ポイントリードされている状況だ。

序盤、渡辺、釘村、横澤が横一線に並ぶ立ち上がり。誰が勝ってもおかしくなさそうな僅差だったが、わずかに渡辺がエクストリームテストで速く、釘村はエンデューロテストに長があった。特に3本目のエンデューロテストでは、釘村が圧巻の2分32秒台、渡辺より2秒ほど速く、先行する渡辺に追いつくのではないかと思わせたのだが、4周目に入ったところで渡辺はエクストリームテストにおいて1分36秒と釘村らを5秒も引き離す大差をつける。これは、渡辺の作戦だった。




釘村は「序盤から中盤にかけて少しずつつめていけたんですが、4周目のマナブくんのエクストリームテストが速くて、なんとかついていこうとしてプッシュしたんです。で、5周目のエクストリームテストでスタック。攻めすぎてしまいました。4周目終わったところで積算4秒くらいの差までつめられていたので、エンデューロテストでもさらにタイムを削ろうとしていたんですけどね…」と悔やむ。わずかなミスだが、これで2位が決定。



渡辺は、これで2度目のJEC参戦だがだいぶ期間が離れており、ほとんど初といっていい状態。「みんなは走り慣れてるので、下見の時にもどんどん先にいっちゃうんですよ…だから、僕も下見してるのにラインはわからないままでした。オンタイムエンデューロは、モトクロスより遙かに集中したスプリントのように感じました。

4周目のエクストリームテストはわざと速く走りました。タダシ(釘村)が僅差だったのも知っていたので、思い切りつめて慌てさせてやろうと思ったんです」との作戦は見事に成功。飄々とした性格で、着実にリザルトをつかみにいった。



横澤も同じく惑わされたか、エクストリームテストで2つもミス、順位を大きく落としてしまう。3位に浮上したのはアベレージで稼いだ田中教世。「この1年を通して、僕は慣れるのにすごく時間がかかるんだというのがわかりましたね、今回もそうで後半ようやくペースがつかめました」と4周目のクロステストでは1番時計をマークしている。



鈴木健二は、「2週間酒を飲まずに、トレーニングもして用意したのに、体が全然動かなかった…こんなに乗れないなんて」と驚愕、6位の結果。これにつづいて前橋孝洋が7位、「面子のレベルも高いですし、何事もなくレースが進んだらタイトルは厳しいと思っていました。だから、僕はやれることをやろうと」と淡々とした走り。「明日はできれば3番手タイムくらいでまとめられたらうれしい」と、鈴木に6ポイントのアドバンテージをもってチャンピオンに大手をかける。



IB 「まだ余裕を残して」保坂修一が勝利

復活したトップライダー齋藤祐太朗がポイントリーダー、保坂修一が5ポイント後ろでチャンピオンを見据えるIBクラス。これまでのレースでなかなかタイムをまとめられなかった、若手保坂・飯塚翼ツートップがここにきて爆発。特に保坂は10つのテストで1番時計を出し、まさに圧勝を遂げた。2位は飯塚、齋藤が3位でポイントランキング上、保坂と齋藤がタイで並ぶことに。

保坂は「今日は走れていたと思います。でも、もう少し隠しているものがあるので、明日はまだ加速できるはず」と自信をのぞかせる。



ウィメンズ 近藤香織4年ぶりのチャンピオンを決定

ウィメンズは、ドイツのEnduroGPに参戦してきた増田まみが気を吐き1位に。「マシンもローダウンしてもらって、調子が良いです」とのこと。


ポイントランキング上は、1位近藤香織と2位菅原聖子との差が24であったが、このSUGOで近藤2位、菅原3位の結果。これで26ポイント差に拡がったことで、近藤のチャンピオンが確定した。「そうだったんですね、気づいてませんでした。私は、いつも毎戦しっかり完走したいと思っているので、結果的にチャンピオンがとれたことは素直にうれしい」と近藤。





2018全日本エンデューロ選手権シリーズ第4戦DAY2
SUGO 2DAYSエンデューロ DAY2レポート

IA 6ポイントリードを守り切り、前橋孝洋チャンピオンに。大物揃いのトップ争いはファイナルクロスまでもつれ込む熱戦

渡辺学が圧倒的な強さを発揮したDAY1からうってかわり、勢いに乗ったのは釘村忠。渡辺はエクストリームテストがDAY1同様に伸びがよかったものの、釘村はすべてのテストで好調。序盤から1番時計を連発していった。これに続いたのは、横澤拓夢と渡辺。ほんの数秒ほどの差を重ねていく3人だったが、最後の周には釘村が走行順の遅い横澤・渡辺にあわせた位置で走り、お互いを高め合った様子。極めつけは最後のエクストリームテストで、DAY1驚異的と言われた渡辺の1分36秒台を釘村、横澤がマークしたと思ったら、渡辺は1分35秒台にいれてくるという熱い展開。ファイナルクロス前、釘村・横澤・渡辺のタイム順で10秒・5秒だけのリードへ。

タイトル争いのほうは、前橋が鈴木を6ポイントリードしている状況で、鈴木はファイナルクロス前に4位、前橋が6位の状況。こちらは大きなミスがなければ前橋が固い。

全テストでの釘村のタイムは23分50秒。ファイナルクロスはおおよそ1周2分で4周だから、このDAY2はファイナルクロスの比重が非常に高い。トップを維持したい釘村と、SUGOでの総合を狙いたい渡辺、そして現役モトクロスIAのメンツをかけた横澤のファイナルクロスは、思わぬところで決着。スタートで飛び出した釘村を横澤が追い、渡辺が3番手につけるが、1周目のKYBジャンプを釘村がショート。この隙に横澤がアウトよりで釘村をパス。釘村は功を焦ったか、アウトで並んだまま勝負をしかけるも、ルンバルンバ前のコーナーで横澤と接触した衝撃ではらみながら、コースアウト。横澤はそのままフィニッシュまで圧倒的なスピード差でゴールした。5番手フィニッシュの釘村は、渡辺には譲らなかったものの、DAY2の優勝を横澤に持って行かれた形だ。鈴木は4番手フィニッシュ、7番手フィニッシュした前橋は、このDAY2のリザルトを6位でまとめあげてみごと鈴木との6ポイント差を守り切った。若干22歳、日本最年少チャンピオンが誕生した。


周囲からは、レース前から緊張が見られたという前橋だが、ようやく安堵の表情に。「今の自分の実力からすると、チャンピオンをとるのは時期が早いかなと思っています。本当にIAのトップライダーが速いマシンで全戦を戦えるなかで勝てるようになりたいです。去年のSUGO2デイズエンデューロから、250EXC-Fに乗っているのですが、なかなかマシンが合わないなと引きずりながらの1年でした。個人的には乗れていると思っていたんですが、数字をみるとタイムが出ていないことが多くて。段々それも解消してきて、このSUGOでようやくまとまった気がします」と謙虚な前橋。


逆転勝利した横澤は「2年ぶりのSUGO2デイズでした。実は、機会があるならISDEにも出てみたいと思っていて、今回も忠さん(釘村)からISDEに出るために、って誘われたんです。今日は、忠さんが乗れていてテストでのタイムも負けていましたね。自分でもいっぱいいっぱい攻めていて、あとどこを詰めたらいいのかわからない。自分がつめれば、忠さんもつめてきて、結局1番時計は今日は出せなかったです」と。


惜しくも1位を逃した釘村は「最後の最後でね…ちょっと考えればイン側にはいっていって様子をみれたのに、モトクロスのレース感がないなぁ、と反省してます。今回は、いろんなライダーがきてくれて…いつもは健二さん(鈴木)とバトルするだけなんですけど、楽しかったですね」とのこと。


DAY1の圧勝から僅差で3位となった渡辺は「このSUGOは、テスト自体が短いから差がつきづらくて、1ミスでリザルトががたっと落ちることがわかっていたので、攻めどころが難しいですよね。それと、エンデューロテストなんかでは、2ストより4ストのほうが有利だったかなと思いました。スリッピーな路面でコントロールしづらいので」とコメント。



IB ファイナルクロス、最終コーナーまでもつれ込んだチャンピオン争いは保坂修一が奪取

DAY1で保坂修一が1位をとったことで、ポイントランキング上は斉藤祐太朗と1位タイで並んでDAY2へ。どちらが勝ってもタイトルという状況の中で気を吐いたのは、DAY1と同様保坂だった。序盤から1番時計を連発して1周10秒ほどのリードを作っていく逃げ態勢に、ほとんど決まったと思いきや3周目のクロステストで40秒近くもミス。飯塚翼、斎藤が積算タイムで保坂を上回る展開に。しかし、4周目でもきっちりタイムを出した保坂は着実にその差を縮めていき、ファイナルクロス前には斎藤との差はわずか0.22秒に。まさにファイナルクロスを先にゴールしたほうがチャンピオンという、ドラマレースへ。

そのファイナルクロス、飯塚が飛び出しその背後に保坂、斎藤がびったりつけるというレースオーダー。モトクロスのトレーニングも内容の濃い斎藤が、保坂を少しずつ追い詰めていく。まさに背後までつけた最終コーナー、斎藤は「ここで奇跡的なコーナリングができなければ、タイトルを逃す」と決死の突っ込みをするが、これに失敗。保坂が先にフィニッシュジャンプを飛びきってタイトルを決めた。


保坂は「クロステストで失敗したのは、スタートしてすぐに崖オチしてしまい、復帰に手間取ったところです。来年はIAなので、前橋君に勝てるように頑張りたい」とのコメント。



ウィメンズ 菅原聖子が逃げ切り勝利

すでにタイトルが決定しているウィメンズは、DAY2菅原聖子がテストで好タイムを連発してリード。2番手近藤香織に30秒以上の差をつけたものの、ファイナルクロスではモトクロス経験者の近藤が快走をみせ、総合で菅原に迫る勢いを見せた。結果、8秒差までつめたものの、菅原が逃げ切った形でDAY2を優勝。




Copyright 2021 Motorcycle Federation of Japan All Rights Reaserved.

|