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写真&レポート

2017全日本エンデューロ選手権シリーズ RD.5
SUGO 2DAYS ENDURO DAY1レポート

雪の予報が、冷たい小雨に変わったモノの、依然としてSUGOスポーツランドのコンディションは厳しく、ほとんどのルートが舗装路に切り替わることが発表。テストのみを活かすような緊急レイアウトをとったDAY1であった。気温は5度を下回ることがほとんど、多くのライダーが自然との闘いを余儀なくされた様子だ。


IA1 ベテランの強さ、ここに極まれり

最高峰クラスのIA1では、特にこの短縮ルートの影響から、前走車にNクラスの後半が混じってしまうことがしばしば。「SUGOは、沢登りなどで前走車がパスできず、数珠つなぎになってしまうコース。これは仕方の無いことだが、運が悪かった」と鈴木は語る。1番時計もそこまで多くなく、しかし難なく1位を奪取してみせた背景には、「自分の一番得意な2スト250を、今年はじめて引っ張り出してきました。やっぱり2ストですよね」と鈴木ははにかみながら、勝因を語る。小指を骨折しており、その影響をまったく感じさせない「強さ」はさすがといったところ。


タイトル候補、釘村忠は序盤ふるわず。「なんというか、本当にげんかつぎのようなものを忘れただけなんですが、序盤のリズムが狂ってしまった。ハイペースで、と考えていなかったのもよくありませんでした。押さえて走ると、逆にとっちらかってしまう」と。コレまでの流れとはことなり、大きなミスをすることなくスタートダッシュが決まらず、結果3位に沈んでしまう。「後半の走りはとりもどせたので、明日大丈夫です」とのこと。


釘村と鈴木の間に割り込んできたのは、今季よりJECに本格参戦している田中教世だ。「走れてきた、という感じはあまりないのですが、運がよかったかもしれませんね。とにかくマシンセッティングに悩んでいて、普段時間もないので、まだモトクロス仕様のまま走ってるんです」とのこと。JECではマイナーなKX250Fの情報も、少しずつ得られるようになってきたようだ。「来年は、もっといい体制で走れそうなので、期待して欲しい」とのこと。



IB 岩鬼久重、急展開に

今季は、イタリアで世界戦にスポット参戦してきた大神智樹や、モトクロスIBのスキルで大神の好敵手となっている新沼光ら若手の活躍がめざましいが、今回圧倒的なスピードをみせたのはXCではベテランの岩鬼久重。「バイクの特徴をしっかりつかむことができるようになったおかげで、走りががらっと変わりました。特にトラクションコントロールを積極的につかっていけることが武器になっています。それと、先日リーボックのアルティメットレースに参戦したのですが、これがエンデューロを遙かに超えて過酷で、心に余裕ができたのもよかったかもしれません」とのこと。



N ヤングライダーの台頭

W 女王福田雅美が安定感をみせる

次年度から、ナショナルクラスはNAとNBに別れることが発表されており、今年ポイントをとれなかったNのライダーはNBへ。このことは、全日本エンデューロへの参戦権を失うことを意味するだろうことから、Nクラスにはベテラン組と若手組が大挙している。特に駆け込み需要である今SUGOでは、若手の台頭が目立った。

MX-IB飯塚翼が実力を遺憾なく発揮するものの、慣れていないオンタイムで早着。これに、XCでのヤングガン保坂修一が一矢報いてDAY1を制した形だ。


ウィメンズは、福田雅美が圧倒的な安定間で4つもの1番時計を制し、優勝。




2017全日本エンデューロ選手権シリーズ RD.6
SUGO 2DAYS ENDURO DAY2レポート

1日目とはうって変わって、晴天に恵まれたSUGOスポーツランド。路面は最大ルートを4周する午前中、かなり湿っていたこともあって、大幅にルートをカットされることとなった。最終ラウンドとしてタイトルのかかる大事な1戦、ライダー達の胸に去来するものは何か。



IA 全開で飛ばす釘村に、かなわず

昨日の不調をはね飛ばすかのような好調さを魅せた釘村忠は、エクストリームテストすらトップタイムを連発。食い下がる鈴木健二をテストごとに突き放し、単独トップでファイナルクロスへ。モトクロストップライダーにとっての18秒差は、ファイナルクロスでは大きかった上、釘村はファイナルクロスでも終始圧倒。ファイナルラウンドを競り勝ち、2度目のタイトルをものにした。釘村は「最後のエンデューロテストでは、ちょっとタイムで健二さんに負けてしまい、差を広げられてしまったので、総合トップには届かなかったですね、そこは悔やまれます」と。鈴木もこの最終のエンデューロテストに関しては「最後だけは、なんとかタイムを出せましたし、乗れてました」と満足げであった。

タイトルに関しては「去年の反省を活かし、マシンの準備や乗り込みをシーズン前にできたことが勝因だと思います。そこまでやらなくては勝てないですし、自分のスキルをあげるため、世界で結果を残すことを考えるとすれば、もっともっと、やるべきことがあると思ったんです。決まってはいませんが、来年ISDEに出るとしたら、エンデューロに希望をもたらすようでありたい」と意識を高く持つ釘村。鈴木も「田中や、釘村、中島と実力のあるライダーがようやく増えてきた。来年は、この3人が表舞台に立つはずですよ」と評価を下す。


3位争いは、田中教世と中島敬則に絞られた。テストのタイムでは、至近差であった二人は、ファイナルクロス前に1秒差。


これを制したのは、ファイナルクロスで転倒を喫しながらもさすが、1年前までモトクロスのファクトリーライダーだった田中であった。「1日目の終わりにタイヤ交換しなかったんですが、それが裏目に出ました。そこまで全開にする区間もないので、影響は無いだろうと踏んでいたんですが、タイヤがたれてしまい、タイムにつながらなかったのだと思います。来年は、タイヤ交換もしっかりしないと、結果に結びつきませんね。来シーズンに関しては、今年よりも強固な体制でRED SEEDのチームから参戦します。シーズンオフは、マシンのセッティングも、自分のエンデューロへのアジャストも進めたいと思っています」とのこと。



IB よもや初金星の目も! 波乱のIBは大神がチャンピオンに

このSUGO前のポイントランキングの状況は、大神智樹・新沼光が同ポイント87でタイトル争いを演じていたところ。DAY1で大神が2位、新沼がペナルティの影響14位となって大神がリードする展開。しかし、その大神がこの2日目の最初のエクストリームテストで3分ほどのタイムロスをしてしまう。新沼は大きなミスをすることなく、2位でファイナルクロスを迎えたものの、DAY1のミスは大きく大神のリカバリーも効き、大神がチャンピオンの座へ。ファイナルクロス前に1番手を死守したのは、125を駆る秋山真力だったが、2番手新沼との差7秒はモトクロスIBの新沼のアドバンテージの前にもろくも崩れ去った。大神は「ハスクバーナモーターサイクルジャパンをはじめて、多くのスポンサー、数え切れない人たちに支えられてタイトルに手が届きました。先週ケガをしてしまったことから、遅着をしてしまったり、いろんな失態をしてしまいました。ここに立てて、本当によかったです」と語る。



N エンデューロ新世代が狼煙

坂本裕輔(69)、池町佳生(68)、木村吏(65)と僅差でSUGO2デイズを迎えたナショナルクラスは、DAY1と同じくニューカマー達にかき回される形に。飯塚翼や、保坂修一のエンデューロテストのタイムは、IAでも十分に通用するもので、3番手以下を大きく引き離す結果である。DAY1は早着でペナルティを食らってしまった飯塚だが、このDAY2ではノンペナルティで見事に優勝。「全日本モトクロスでも、SUGOは得意なフィールドだったので、今回勝ててうれしいです。滑川さんや、鈴木さんに影響されて、今回はじめてエンデューロに出てみましたが、楽しかったです。来年はNAで走らせてもらうことになると思いますが、チャンピオンを目指したい」とのことだった。


 ファイナルクロ保坂は、SUGO2デイズエンデューロの総合優勝を奪取。「来年はIBでがんばりたい」とのこと、IBのレベルアップも加熱しそうな気配だ。


W 圧倒的強さ、福田雅美が逆転で3連覇

近藤香織が首位、福田雅美が1ポイント差でこれを追う形でDAY2へ突入。ファイナルクロスが始まる前は、福田が1分10秒ほど近藤をリードする形であった。福田は「近藤さんのモトクロスでのスピードは知っていますし、私はいつもこのファイナルクロスで必ず転倒したりしてきたんですよね。なので、今日は無事走りきることを考えて走りきりました」といい、結果14秒差までリードを縮められつつタイトルを死守した。「250に乗り換えた今シーズンでしたが、ケガが多かったものの、少しはスピードがついてきたような気がしています」と。新しいチャレンジが、見事に実った結果であった。